不動産売却の際にインスペクションがおすすめの理由とは?かかる費用も解説
不動産売却のインスペンションについて
●インスペクションとは、専門家が実施する既存住宅状況調査のことである
●インスペクションを実施すると、早期売却につながるなどのメリットを期待できる
●インスペクションにかかる費用の相場は5~8万円ほどで、一般的には2週間ほどで完了する
不動産売却の際は、「買主がスムーズに見つかるか」「トラブルが起こらないか」など、さまざまな不安があるでしょう。そのような不安を軽減するためには、インスペクションを実施することがおすすめです。
そこで今回は、愛知県の名古屋市内で不動産売却をご検討中の方に向けて、インスペクションとは何かについてご説明します。
メリットやかかる費用もご説明しますので、ぜひ参考にしてください。
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不動産売却時におすすめのインスペクション①調査する箇所とは
インスペクションとは、専門家がおこなう既存住宅の建物状況調査のことです。
専門家による調査結果があると買主が安心して購入できるので、スムーズな不動産売却につながる可能性が高まります。
また、物件の欠陥に気付かずに売却してトラブルになることを防げるなど、売主の安心につながるメリットもあります。
インスペクションで調査される箇所とは
インスペクションで実施される調査は、基本的に目視で確認できる範囲です。
具体的には、以下のような調査がおこなわれます。
- 基礎や外壁、屋根のひび割れや欠損
- 壁や柱のひび割れや腐食、水染み跡
- 床面のひび割れや床鳴り、著しい傾斜
- 給水設備の水の変色や漏水
- 排水管の状態
基本調査に含まれる項目以外はオプション調査となり、費用が増える可能性があります。
「調査してほしい箇所を見てもらえなかった」「思わぬオプション料金がかかってしまった」などの事態にならないように、調査内容と費用は事前にしっかりと確認しておきましょう。
不動産売却の際にインスペクションを実施するタイミングとは
不動産売却は、基本的に以下の流れで進みます。
- 物件の売却査定を受ける
- 不動産会社と媒介契約を結ぶ
- 売却活動を始める
- 買主が決まったら売買契約を結ぶ
- 決済が完了したら物件を引き渡す
この流れのなかで、インスペクションを実施するタイミングとしておすすめなのは、媒介契約を結んだあとです。
2018年より、中古住宅の仲介契約を締結する際に不動産会社がインスペクション制度の説明をすることが義務化されました。
不動産売却の際は、媒介契約を結ぶときにインスペクションの説明を受け、希望するとインスペクション業者の紹介や斡旋もおこなわれます。
インスペクションをおこなっている業者はたくさんあるので、不動産会社から紹介を受けると安心でしょう。
なお、インスペクションが実施済みであることは購入検討者へのアピールポイントになるので、売却活動を始める前におこなっておくと良いでしょう。
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不動産売却時におすすめのインスペクション➁メリットとは
不動産会社にインスペクション制度の説明が義務付けられた背景には、中古住宅の流通を促進する目的があります。
インスペクションを実施するとさまざまな効果を得ることができ、不動産取引が円滑になると考えられます。
具体的には以下のようなメリットを得られるため、実施は義務ではないものの不動産売却の際はインスペクションをおこなうことがおすすめです。
- 不動産の早期売却につながる
- 値下げ交渉をされずに済む
- 契約不適合責任を問われる心配が軽減する
インスペクションをおこなうのは第三者の専門家であるため、その調査結果の信用性は高いものです。
中古住宅には、不具合があるリスクや新築よりも性能が劣るのではという不安があるので、不動産売却に時間がかかるケースも多いでしょう。
その点、インスペクションの結果があると買主が安心できるので、早期売却につながる可能性が高まります。
また、調査結果に基づく価格設定であることを伝えると買主に納得してもらいやすく、値下げ交渉を避けられることがあるでしょう。
さらに、契約不適合責任の心配が減ることもインスペクションのメリットです。
契約不適合責任とは、売却した不動産の品質が契約した内容と異なる場合に、売主が負う責任のことです。
契約内容にはなかった破損や不具合が不動産売却後に見つかると、売主が把握していなかった場合でも修繕や代金減額などの対応を求められてしまいます。
場合によってはトラブルになってしまうこともあるので、注意が必要です。
ただ破損や不具合があっても、契約書に記載して買主に伝えている場合は契約不適合責任を問われません。
インスペクションをおこなうと物件の正確な状態を契約書に記載できるため、契約不適合責任を問われる心配が軽減します。
このように、買主だけではなく売主の安心につながることもメリットなので、不動産売却の際はインスペクションの実施を検討してみましょう。
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不動産売却時におすすめのインスペクション➂かかる費用とは
不動産売却の際にインスペクションを実施すると、さまざまなメリットを得られますが、費用が発生します。
どのくらいの費用がかかるのか、目安を確認しておきましょう。
不動産売却時のインスペクションにかかる費用の目安
インスペクションにかかる費用には、「基本料金」「オプション料金」「報告書作成料金」の3つがあります。
基本料金の目安はマンションが5万円ほど、一戸建ては広さによって4万5,000~6万5,000円ほどになります。
オプション料金は、基本料金に含まれている以外の調査を依頼した場合に発生する費用です。
先述したように、インスペクションの基本は目視による調査であるため、それ以外はオプション調査になる可能性があります。
たとえば、天井や床下への進入調査にかかるオプション料金の目安は、1万5,000~3万5,000円ほどです。
安全対策や経路の確保などが必要になると、もう少し料金が高くなるかもしれません。
そして報告書の作成は基本料金に含まれていないことがあるので、注意が必要です。
1万円ほどの別料金がかかることや、内容によって5,000~1万5,000円ほどの追加料金が発生することなどがあるので、事前にしっかりと確認しておきましょう。
これらの費用を合計すると、インスペクションにかかる費用の相場は5~8万円ほどだと考えられます。
ただし、オプション調査の内容によっては10万円以上かかることもあるので、調査内容を決めるときは料金を確認してから依頼しましょう。
不動産売却時のインスペクションにかかる期間の目安
インスペクションを依頼するときは、費用だけではなく、かかる期間にも注意しましょう。
インスペクションを実施する際の基本的な流れは、以下のとおりです。
- 依頼する業者に問い合わせをして、見積もりをもらう
- インスペクションの実施日と時間を決めて、申し込みをする
- 必要書類を準備する
- インスペクションが実施される
- 報告書を受け取り、料金を支払う
インスペクションの実施自体にかかる時間は1~3時間ほどですが、申し込みから実施までには1週間ほどかかる可能性があります。さらに、実施してから報告書を受け取るまでにも1週間ほどかかることが多く、トータルすると2週間ほどの期間がかかります。
場合によってはこれ以上の期間がかかることもあるので、不動産売却をスムーズに進めるためには、時間に余裕を持って申し込みましょう。
まとめ
不動産売却の際にインスペクションを実施すると、さまざまなメリットを得ることができます。
安心にもつながるので、不動産を売却するときはインスペクションの実施を検討してみましょう。
私たち「不動産テラス・はまな」は、愛知県の名古屋市内を中心としたエリアで不動産売却をサポートしております。
不動産査定のご依頼はもちろん、売却に関するご相談も随時承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。